青の女神 ver.1
――――――異次元砲の発射
助かる道は3つに1つ――――――
どれを押せばいいのだろう。
どれを押してもだめな気がしてならない。
もし、皿屋敷に落ちて・・・
皆ガ死ンダラ――――・・・？
螢子。
どうしよう。
「プ。」
「!?」
自分しかいないと思っていたところに聞こえた、覚えのある声。
俺の分身、大きな聖界獣・・・。
「プー!?バッカ野郎残ってたのかオメー!!さっさと逃げろ!!早く」
プーは、悲しげな目で俺を見つめた。
ああそうか、お前も―――・・・。
思わず口にした弱音。
ごめんな、プー。こんなビビリの分身で。
『バカ助が!!』
心臓（核）が飛び跳ねるほど、大きな声。
ばあさん。
そういえば、戸愚呂との戦いでも、あんたはプーから俺に声を掛けてくれた。
あの時は「ふざけんな」としか思わなかったけれど・・・。
今は、少し心強い。
「時間だ。よし・・・やるぜ。」
そう呟いて、1つのボタンに指を乗せる。
『なんでまた青なんだい？』
「誰かさんの好きな色と一緒なんだよ。」
『誰かって・・・ああ、そうか。挙式には呼びなよ。」
「お互い、生きてたらな。」
そう言いつつも、ボタンに触れている指が震えている。
いつもの笑顔が頭に浮かんだ。
[幽助]
いつもの声が聞こえてくる。
大丈夫、大丈夫、大丈夫――――。
「あっちが神なら、こっちは女神だ。」
『？・・・よくこんなときに、そんなキザなセリフが言えるねえ。』
「はは、まあな。」
指に力を込める。
女神よ――――――
青いボタンは、またいつもの日常を俺に与えてくれた。
END
あとがき
「あっちが神なら、こっちは女神だ」発言は、
一体どういうシチュエーションで出たのかと思って書いた、
初の幽白小説。
私の中では
�＿，皇樵阿妨世辰拭�
��桑原とかと飲んでるときに言った。
�７�原とかと飲んでるときに、「こうやって言ったんだよ。」と言った。
の3つの候補がありました。
この小説は�，�Ver.です。